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たとえば『MIU404』を見たあと、伊吹と志摩のやり取りがもう一度気になって、本を探していたら。
あった! でも、これは原作小説? 台詞の本? 写真の本?
同じドラマの名前でも、買いたいものにちゃんとたどり着きたいよね。
野木亜紀子著『MIU404シナリオブック』は、ドラマ全11話のシナリオを収める一冊。原作小説を読むつもりで選ぶ本とは違うよ。制作側の鼎談、音楽と脚本の対談も収録されている。
ここでは、伊吹と志摩が何を知り、何を確かめようとするか。その判断を追う読み方を提案したい。作品を全話見た感想や、本を全ページ読んだ書評ではなく、出版社と番組公式の情報に基づく購入前・読書前の案内です。
以下では第1話の導入設定と、公式インタビューに触れます。初対面から自分で楽しみたい人は、視聴してから戻ってきてね。最終回の結末を説明する記事にはしていないよ。
全11話が一冊に入る。シナリオと制作の話、どちらから開く?
まず、欲しい本の種類を合わせよう。今回紹介するのは、河出書房新社が刊行する野木亜紀子のシナリオブック。ISBNは9784309029337だよ。
出版社の現在の書籍紹介には、全11話のシナリオと、野木亜紀子・塚原あゆ子・新井順子の鼎談、得田真裕と野木の対談が案内されている。脚本、演出、プロデュース、音楽。ドラマを作る異なる仕事の話へ進める構成なんだね。
わあ、台詞を読み返すだけで閉じないんだ!
好きな場面を文字からたどったあとに、その作品を作った人たちの話を読める。何に関心があるかによって、入口を分けられるよ。
ただし、対談があるからといって「すべての場面の制作意図が解説されている」とは言えない。この記事では対談全文を読んでいないので、特定の問いへの答えが必ず掲載されているとは案内しないね。
| いま読みたいもの | 最初に確かめる場所 | 次に進む方向 |
|---|---|---|
| 伊吹と志摩の関係 | 見終えた話のシナリオ | 二人の情報と判断の違いを追う |
| ドラマが作られる過程 | 制作側の鼎談 | 本文の気になる場面へ戻る |
| 音楽と物語の関わり | 得田真裕と野木亜紀子の対談 | 同じ場面の音を視聴で確かめる |
これは本の読書順を指定するものではなく、関心に合わせたこちらの提案。最初のページから読みたい人はそのまま進めていいし、今は一場面に会いたい人も、全話を一気に読む必要はないよ。
出版社の発売時の刊行案内には、人物相関図やフォトギャラリー、あとがきも挙げられている。ただ、初回出荷特典のしおりは、現在の注文に必ず付くものとして考えないでね。2020年の案内と、今販売されている商品条件は分けて見よう。
中古の本を選ぶなら、書き込みや欠品の説明まで確認。シナリオを読む目的と、特典を集める目的は同じではないから、欲しいものが何かを先に決めると選びやすい。
紙の本なのか別形式なのか、書名、著者、ISBNが合うか。そこまで合わせたら、次は読む中身へ。注文の確認ばかりで楽しみを止めず、どの話を最初に開くかまで決めておこうね。
第1話の出会いを、評判と実際の言動に分けて追ってみよう
二人の関係を読み直したいなら、まず第1話の出会いが入口になる。最初から「こういうコンビ」と分かって読むと、出会った時点ではまだ分からなかったことを、つい先回りしてしまうから。
番組公式の第1話あらすじでは、志摩が新設された第4機捜に招集され、伊吹とバディを組むことになる。志摩は会う前に情報を集めるものの、不安が募っていく。一方、初対面の伊吹は礼儀正しく、印象が変わる導入として紹介されている。
会う前の話と、会った時の姿がある。
そこに、読むときの面白い分かれ道ができるんだね。
誰かの評判を聞いてから会うと、見えている行動までその評判に寄せて考えてしまうことがある。ドラマを読み直す際も、「志摩が最初に聞いた情報」と「その場の伊吹の言動」を分けると、志摩の判断を具体的に追える。
たとえばメモを作るなら、最初の欄に誰から得た情報か、次の欄に場面で起きた言動、最後に志摩の応答を置く。この段階で、伊吹の本当の性格を全部説明しようとしなくていいよ。読んでいる位置で、誰が何を知っているかをそろえるのが先。
ここで気を付けたいのは、公式のあらすじと、シナリオ本文を同じものにしないこと。あらすじは導入を案内する文章で、会話を一行ずつ再現する全文ではない。あらすじで見取り図をつかみ、実際に本を開いたら、本文の順序に従って読む。
読み直して「この時点では、まだ知らなかったのか」と思う箇所が出てきたら、後の話で分かる情報を、当時の登場人物の知識へ戻してしまっていないか見よう。未来の答えを知っているのは読者で、場面の中の人とは違うからね。
初回視聴の印象を残している人は、人物評価を消して書き直すより、どの情報が加わって見え方が変わったかを追記する方法が使える。前の感想が間違いだった、と急いで片付ける必要はない。
一方、何も記録していなければ、初めて見た日の気持ちを作って埋めなくていいよ。今読んで確かめたことだけで、読み直しは始められる。覚えていない台詞を「たしか、こうだった」と引用するより、本文に戻って確かめたい。
二人が最初に出会った時の距離を、今の読者の記憶と分けて眺める。大きな事件の答えを探す前にも、人物の関係をたどる場所があるんだね。
伊吹は直感、志摩は理屈、と決めたあとが読みどころになる
二人の特徴を短く説明したくなる気持ちは分かる。でも、短い紹介で便利に分けたあと、その分け方から外れるものも見たい。
番組公式の星野源のインタビューでは、志摩の先を読む力、疑いをやめないところ、適当に見えながら規則を守るところなどが語られている。また伊吹とのバディについて、単なる正反対の組み合わせでは収まらない人物の曖昧さに触れている。
あ、分けたら完成、ではないんだ!
人物紹介でつかんだ特徴を、場面の言動で確かめ直す読書ができるね。
たとえば、志摩が慎重に見える場面を選んだら、「慎重な人だから」で閉じず、何をまだ確認していないのかを見る。同じ応答でも、情報が足りない場合と、何かを疑っている場合では、読者が追うべきものが変わる。
伊吹についても、先に動く印象だけで判断せず、何に反応して、どの言葉を受けて動いたかを確かめる。この記事では特定の場面を読了した結果として説明しているのではなく、実際のシナリオで探す観察点を提案しているよ。
二人の意見が違う箇所なら、それぞれが根拠にしているものを一つずつ抜き出して、自分の言葉で短く書く。印象を一行で書くより、次の場面で何が変わったかを比べやすい。
ここで、読者自身がどちらに賛成したかも書いていい。ただ、「この場面での自分の意見」と「作品全体が示す唯一の正解」は別にしておこう。あとで別の話を読むと、最初の判断をもう一度考えることもあるから。
それから、二人だけを見ていると、その場にいた他の人の情報を見落とすこともある。会話に名前だけ出た人、実際に場面にいる人、情報を伝えた人。そこを確かめると、誰の事情がまだ見えていないかが分かる。
人物相関図は、関係を探す入口として使えるけれど、会話の中の判断まで全部を代わりに説明してくれるものではないね。場面ごとに関係がどう働くかは、本文へ戻って確かめよう。
番組の俳優インタビューと、本の制作対談では、話している人と仕事が違う。演じる際に考えたことを、脚本を書いた理由としてそのまま移さず、誰の説明かを残そう。二つの資料で見え方が違っても、すぐに片方を誤りと決めないでね。同じ場面について別の仕事から話している可能性があるから、発言の対象を合わせて比べたい。
好きな人物を守りたくて、都合の悪い言動を飛ばしてしまいそうなときも、その箇所を読む意味はある。何が書かれているかを確かめたうえで、自分がどう受け取ったかを話せばいい。人物への愛着を、正解当てに変えなくていいんだよ。
二人をラベルで並べるところから、二人がどんな材料で考えるかへ。読み方がそこまで進むと、次に見る会話にも具体的な問いを持てる。
24時間の設定を追うなら、逮捕だけでなく引き継ぎや日常にも目を向けたい
『MIU404』を読むとき、24時間という設定は何に関わるんだろう。事件が始まって、必ず24時間後にすべてが解決するという単純な時計として考える前に、作品が置く部署の仕事を見ておこう。
綾野剛の公式インタビューは、初動捜査に向かうことや、捜査一課への引き継ぎ、長く一緒にいる二人の日常的な会話に触れている。事件を追う時間と、同じ車内で過ごす時間が重なっているんだね。
事件に直接関係しない話まで、読む場所になる。
そこで雑談を全部「伏線」と決めるより、今は仕事の話なのか、相手を知る話なのか、場面で何をしているかを確かめたい。
たとえば時間を追うためのメモなら、時刻だけを縦に並べる方法と、出来事を並べる方法を分けられる。本に明示された時刻はそのまま残し、時刻がない箇所は空欄でいい。読者の想像で分単位の行程を埋めないようにしようね。
出来事の欄には、通報や移動、情報の取得、引き継ぎなど、実際の本文で確認できた動きを記す。そこに二人が得た情報を添えると、時間が進む間に判断の材料が増えたか、別の部署へ仕事が移ったかを見られる。
番組の「教えて!ポリまる」は、初動捜査の役割や、監修を伴う仕事の説明を掲載している。番組公開時の解説として背景を知る資料にはなるけれど、現在のすべての地域の勤務体制を確定する案内としては扱わないよ。
そして、ドラマの第4機捜の設定と、現実の警察組織をそのまま同じにしない。この区別を保って、物語の中でどんな時間の制約が人物の行動に関わるかを読んでいこう。
星野源のインタビューでは、事件の解決だけで閉じず、その後の人物を考える描き方にも触れている。この発言を読書の入口にするなら、話の最後で何が片付き、何が続いているかを見てみるといい。
逮捕があったかだけで一話をまとめず、登場人物がどの状況に置かれたかを、書かれている範囲で確かめる。その先の人生を自由に想像することと、作品に描かれた事実として伝えることも分けようね。
読む時間が短い日は、出来事の流れだけを追ってもいい。別の日に同じ範囲へ戻り、二人の車内のやり取りを見る。事件と日常を別々の回で読むのも、一本の物語を複数の角度から楽しむ方法になる。
急いでいる人物と、ゆっくり読み直せる読者。同じ時間で進む必要はないんだ。気になる移動や応答の前へ、ページなら戻れるよ。
音楽の対談へ進んだら、同じ場面の音をもう一度聞いてみよう
最後は、音の方へ。
シナリオを読むと文字を追うことが中心になるけれど、完成したドラマには音楽もある。今回の本には、音楽を担当した得田真裕と脚本の野木亜紀子の対談が収録されている。
ここ、場面をもう一度見る入口になるね!
ただし対談を開く前から、すべての曲の使い方や、特定の場面の正解が書いてあると期待を固定しない。実際に対談で扱われた内容を確かめて、それに関わる視聴へ進みたい。
読書中に覚えている音が浮かんだら、まず「自分が記憶している音」として残す。その後、合法的に視聴できる環境で同じ話の同じ場面を確かめる。音があったか、どこで変わったか、会話や動作とどう重なったかを聞いてみよう。
場面に曲が流れない時間があるなら、そこも観察対象になる。この記事は個々の場面の音を検証した記事ではないので、どの話で無音があるかを指定してはいないよ。手元で確かめたところから始めてね。
音を聞いて感じた緊張や楽しさは、読者自身の感想として書ける。一方、「作曲者はここでこう感じさせようとした」と意図を言い切るには、本人の説明が必要。対談に根拠がなければ、自分の受け取り方として伝えたい。
音楽と脚本の対談を含む『MIU404シナリオブック』を確認する
たとえば読後の感想を友達に話すなら、人物の判断を追って気になった一場面、その音を聞き直して自分が思ったこと、対談で確認できた説明。この三つを別々に話せば、長いあらすじを語らなくても関心が伝わる。
まだその話を見ていない相手なら、最初にどこまで話してよいかを合わせよう。表紙や目次だけでも先の展開に近づく場合があるから、感想を伝えたい勢いと、相手が初めて出会う楽しみの両方を持っておきたいね。
購入前の最後の確認は、同じISBNの本であることと、状態、価格、配送条件。楽天の検索結果には中古も並ぶので、表示された安さだけで決めず、今の注文内容を商品ページで見よう。
まず一話を選ぶなら、出会いの情報を整理する第1話から。すでに見終えて好きな場面がある人は、その話へ戻ってもいい。全11話が一冊に入るから、関心に合わせて移動できる。
二人が何を知って、どんな返事をしたのか。
そこにもう一度会いに行く一冊として、ページを開いてみようね。今度は、台詞の勢いの手前にある判断まで、ゆっくり追えるよ!